異方性を考慮したスピンホール伝導度

層状ディラック半金属PtTe2を機械的に剥離した系で、スピンホール伝導度とスピン拡散長を定量的に算出しました。面内方向と面間方向に大きな異方性がある層状物質では、通常の3次元等方モデルで解析すると、スピンホール伝導度とスピン拡散長を過大評価してしまうことを明らかにしました。また適切な解析を行うことで、遷移金属であるPtと同様、内因性機構から外因性機構へと移り変わるクロスオーバーが現れることも明らかにしました。本研究は、東北大学金属材料研究所の酒井英明教授、大阪大学大学院理学研究科物理学専攻の越智正之准教授、東京科学大学理学院物理学系の石塚大晃准教授との共同研究です。Physical Review B 113, 104408 (2026).