希土類元素を含んだ原子層物質の磁気輸送特性に関する論文
希土類元素Rを含んだ原子層物質RTe3を、機械的剥離法を用いて薄膜デバイスに加工し、磁気輸送特性を測定したところ、磁気転移を示すCeTe3やTbTe3では、転移温度以下で移動度や電子濃度に変調が現れました。この結果は、磁気秩序とRTe3が示す電荷密度波との相関を示唆するものです。本研究は、沖縄科学技術大学院大学の岡田研究室、物質・材料研究機構の谷口尚フェロー、 渡邊賢司特命研究員、岩崎拓哉研究員との共同研究です。またこの論文はPhysical Review B誌のEditors’ suggestionに選ばれました。Physical Review B 109, 134404 (2024).