LiNbO3圧電基板上での単一表面弾性波パルスの生成に関する論文

圧電基板上に、櫛型電極(IDT)の櫛の間隔を滑らかに変化させた「チャープIDT」を作製し、周波数が時間的に変化する電圧信号を与えて表面弾性波を励起することで、異なる周波数の表面弾性波を同位相で重ね合わせて、デルタ関数を生成することができます。この技術はすでにGaAs基板で実現していましたが、本研究ではより圧電効果の強いLiNbO3基板上で、表面弾性波の単一パルスを生成することに成功しました。LiNbO3基板上に原子層物質を貼り付けることで、原子層物質のダイナミクスを研究できる可能性があります。本研究は、東京科学大学の小寺研究室、産業技術総合研究所計量標準センターの量子電気標準研究グループとの共同研究です。Applied Physics Letters 127, 022406 (2025).