ファンデルワールス超伝導体Pt(Bi_1-x Se_x)2における二準位臨界状態の観測

トリゴナル構造をもつPtBi2にSeをドープしたPt(Bi1-xSex)2では、超伝導転移温度が4倍増強し、さらに非ドープ状態のPtBi2が極性をもつのに対して、非極性構造をとることが知られています。この超伝導体の薄膜デバイスを作製し、磁気抵抗を測定したところ、超伝導Pt(Bi1-xSex)2内に侵入した磁束が重要な役割を果たす「二準位臨界状態」に起因する磁気抵抗の振舞いを観測しました。本研究は、大阪大学の工藤研究室萩原研究室、沖縄科学技術大学院大学の岡田研究室 との共同研究です。Physical Review B 111, 064506 (2025).

岩切さん、谷口さん来研

OBで現・ワイツマン研究所の岩切秀一さんが数日間研究室に滞在されました。スイスとイスラエルでのポスドクとしての体験をお話頂いただけでなく、デバイスの作り方も実演して頂きました。また、OBの谷口祐紀さんも来研され、夕食会を開きました。またいつでもいらっしゃってください!!

歓送迎会、院試お疲れ様会を開催しました

8月から3か月間、精力的に高田さんの実験を遂行してくれたThomasの送迎会、8月にスピン学際研究部門に着任された近藤浩太准教授の歓迎会、10月から博士課程の学生となったAlexisの歓迎会、さらに遅くなりましたが、B4の皆さんの大学院入試が無事に終わったことをお祝いする会を行いました。Thomas, à bientôt à Grenoble!